豪ドル/NZドル(AUD/NZD)の特徴を利用する取引手法(2025年版)


トラリピ「AUD/NZD」の魅力!FXで迷っている人向け解説!


FXで安定的に利益が上がらなかった私が最後にたどり着いたのが、豪ドル/NZドル(AUD/NZD)を使ったトラリピです。これで年利30%程度の利益が出ています。
チャートテクニカル分析をもとにした取引(トレード)で利益が出ないで迷っている投資家は多いと思います。

ここでは、初心者を含めて、だれでも再現性があり合理的で具体的な取引手法をポイントを絞って紹介します。

本手法(2025年)は、2024年版を政策金利の変化に対応するために見直したものです。

豪ドル/NZドル(AUD/NZD)の特徴

市場環境が変化する中でも豪ドル/NZドル(AUD/NZD)は数か月の周期で上げ下げを繰り返す通貨ペアーです。高いところで売って安いところで買えば、利益が出ます。


 
      
        引用:マネースクエア


FXはゼロサムゲームです。

チャートテクニカル分析をもとに取引をしても利益が出ない人は多いです。それは、実戦での明らかな優位性が無いからです。

テクニカル分析をもとにした裁量取引(自分の判断での売買)では、いくら経験を積んでも利益を上げられず、資金と時間を無駄にするだけです。

FX取引の中で、豪ドル/NZドル(AUD/NZD)がレンジの中で動く特徴があります。この特徴を生かした手法を行うことが合理的です。 

この手法の正しさは結果が示しています。

2023/12~2025/3集計結果


裁量取引と自動取引

裁量取引(トレード)は自分の判断して売買する取引です。

・変化し続ける相場状況に対して柔軟な対応ができるというメリットがあります。

・判断の際に投資家の感情が入りやすいことがデメリットです。

自動取引は、設定条件に従って自動的に取引するので感情に左右されず安定的に取引することが可能です。

ただ、裁量取引のように相場状況の変化に追随できない可能性があります。このデメリットの対応として、一定レンジの中で値動きするAUD/NZDを利用すれば効果があります。

トラリピ(リピート系自動取引)は、自動的に注文と決済(利益の確定)を行うもので、通貨の値動きに従って自動的に売り買い注文と利益の決済(イフダン注文)を繰り返し行ってくれます。投資家は、日に1、2度チャートをチェックするだけ。忙しい方にもおすすめです。


AUD/NZDのトラリピ運用

1. トラリピ(リピート系自動売買)の仕組み 

 トラリピは、自動的に売買と決済を繰り返す仕組み(リピートイフダン)です。したがって、レンジの範囲内で動く通貨に適しています



            


裁量取引のように値動きを予想する必要はない。
取引自体は自動なので何もしないでよい。
自動取引なので感情(迷い、焦り)の入る余地は少ない。



    
    引用:マネースクエア

トラリピでは新規のエントリー注文とそのポジションの決済注文の両方を同時に発注することができる指値注文である(イフダン注文)を最大で99本までトラップのように設置可能。 また、それらのイフダン注文が一つ一つ実行され、エントリーと決済を繰り返す(リピート機能)を利用できるため、一定の範囲の中で価格が上下動する間にコツコツと利益を積み上げられます。トラリピは、その複数のイフダン注文の設定を一括でできます。



                  



     
     引用:マネースクエア


2. トラリピの注意点 


トラリピ(リピート系自動売買)は、自動的に繰り返す仕組み(リピートイフダン)のため、想定とは逆方向に価格が動いた場合、含み損が増えるため適切なリスク管理が必要です。 

含み損は利益を得るための先行投資であり気にする必要はないと言う利用者もいますが、 それは間違いです。含み損に耐えられずトラリピを辞める人は少なくないです。 トラリピを使う以上、含み損を適切に管理(損切り、設定解除)する必要があります。


 売りの場合
   

 買いの場合

        
   引用:マネースクエア公式サイト 


トラリピは、自動取引だから一度設定すれば後は何もしないで利益が上がるという説明がありますが、環境の変化に伴い含み損が増大することがあります。したがって、設定を常設することは問題があります。


3. この手法の特徴


AUD/NZD一択
トラリピなどリピート系自動売買では、値動きが想定レンジ内で動くことが最重要です。多くの通貨ペアーの中でもレンジ内で動く特徴が顕著なのはAUD/NZDです。 AUD/NZDは、オーストラリアとニュージーランドの通貨ペアです。両国はほぼ同じ経済規模を持ち、AUD/NZDの値動きは重要な経済指標の発表日に上下する傾向が強いです。 FXでは、如何に取引の成功確率を上げるかが利益への道です。裁量取引(トレード)で苦労するより、トラリピでAUD/NZDの値動きの特徴を利用する事が近道です。

また、トラリピでAUD/NZD以外の通貨を扱うことは、リスク分散ではなくリスク拡散の面があります。


ハーフ 戦略 
AUD/NZDの値が高ければ売りで入り(売り設定)、安ければ買いで入ります(買い設定)。売り設定と買い設定、両方を同時に行っては資金効率を下げるだけで無駄です。豪(RBA)、ニュージーランド(RBNZ)の政策金利差から柔軟に売りレンジまたは買いレンジを設定します。 





【政策金利差】

豪とNZの政策金利差から下記に設定の目安を示します。

豪NZ(政策金利差) でのAUD/NZD売買レンジ設定 

政策金利
金利差
基準値(ドル)
買(上限)
買(基準)
売(下限)
売(基準)
(豪ドル-NZドル)
豪>NZ1.51.1351.1251.1201.1451.150
豪>NZ1.251.1201.1101.1051.1301.135
豪>NZ11.1101.0951.0951.1201.125
豪>NZ0.751.1001.0901.0851.1101.115
豪>NZ0.51.0951.0851.0801.1051.110
豪>NZ0.251.0901.0801.0751.1001.105
NZ=豪01.0851.0751.0701.0951.100
NZ>豪-0.251.0801.0701.0651.0901.095
NZ>豪-0.51.0751.0651.0601.0851.090
NZ>豪-0.751.0701.0601.0551.0801.085
NZ>豪-11.0601.0501.0451.0701.075

買(上限)
買い注文を入れる上限水準
買(基準)
無条件で買い注文を入れる水準
売(下限)
売り注文を入れる下限水準
売(基準)
無条件で売り注文を入れる水準


【設定内容】

上記の範囲内で、最大0.01800以内で、間隔0.00020、利幅0.01800でレンジ設定します。ロット数は元金1000万で1.0ロット。

利幅が小さい設定では、含み損のリスクのわりに利益が少なく効率的とは言えません。出来るだけ利幅を大きく取れば利益を伸ばすことが可能となります。


非常設設定 戦略

トラリピの問題点として、スプレッド(手数料)が大きいため、その分取引ごとに利益が削られる欠点があります。細かく多くの取引をして利益を積み上げるのではなく、一度に大きな利益を上げる方が効率的です。 トラリピなどリピート系自動売買には、含み損が増える欠点もあります。設定を常設せず、値動きの転換点(政策金利などの経済指標発表日)で設定を行うことで、含み損の増加を抑える効果が期待できます。

値動きの転換点となる経済指標の中で、特に重要なのは政策金利、CPI、GDPの発表です。指標発表日に合わせてトラリピの設定を行い、それ以外の日は様子見(非設定)で様子見で良いでしょう。

決済は、利幅設定しているので自動決済されるまで待ちますが、自動決済される前に経済指標の発表がある場合は、含み損がないなら発表前に手動決済し設定も解除します。


・豪準備銀行政策金利発表: (2025年)
 2月18日、4月1日、5月20日、7月8日、8月12日、9月30日、11月4日、12月9日 
・NZ中銀政策金利発表: (2025年)
 2月19日、4月9日、5月28日、7月9日、8月20日、10月8日、11月26日 
 
・豪四半期CPI: (2024年)
 1月31日、4月31日、7月31日、10月31日 
・NZ四半期CPI: 
 1月17日、4月17日、7月17日、10月17日 
 
・豪四半期GDP:(2024年)
 3月06日、6月05日、9月04日、12月04日 
・NZ四半期GDP:
 3月21日、6月20日、9月19日、12月19日 

 (各経済指標発表日はズレることがあります。)


【設定タイミング】

①売り設定の場合、経済指標は発表時刻(図の例では15:00)前に現在のレートの下に設定する。


                                  


➁設定の反対に動いたら25:00に現在のレートに設定を動かす。

                        


【設定解除と決済】

経済指標発表前に含み益があれば、設定を解除して手動決済します。そして経済指標発表に再度設定します。

含み損を抱えているなら、経済指標発表前に設定を解除して損切りすべき含み損(投資額の5%を超えた分)を決済します。そして損切りした分(ロット数)を加えて上記【設定タイミング】経済指標発表に再度設定します。

これらにより含み損のリスクを管理します。


■資金管理
含み損を適切に管理する必要があります。本手法はこれまで説明したように含み損を増やさない手法ですが、投資額の8%を目安に、含み損が増えたら損切や設定の見直しが必要です。 


この手法にて、

トラリピで裁量取引的に利用する事で損小利大の取引が可能です。


4.運用結果

私が元金800万円でこの手法で1年間行った結果です。


預託証拠金評価損益有効証拠金(前月比)
2023/12/018,000,0008,000,000
2023/12/318,231,431-1,2278,230,204230,204
2024/01/318,341,1827,0388,348,220118,016
2024/02/298,460,917-206,8098,254,108-94,112
2024/03/308,571,489-66,7398,504,750250,642
2024/04/308,572,389-546,9778,025,412-479,338
2024/05/319,331,89009,331,8901,306,478
2024/06/299,331,89009,331,8900
2024/07/319,332,790425,4279,758,217426,327
2024/08/3110,629,456010,629,456871,239
2024/09/3010,632,156010,632,1562,700
2024/10/3110,680,908010,680,90848,752
2024/11/3010,676,97013,62710,690,5979,689
2,690,597
                                  (年利33%)                                

再現性があり合理的な手法を行うことがポイントです。
この手法は利益を保証するものではありません。個人の責任で行ってください

現在も、日々手法の精度向上に努めています。

最後まで読んでいただきありがとうございます!!



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